2024年2月9日に東京地方裁判所のWebサイトにてみけねこ(33歳のVtuber)が発信者開示請求に失敗したという裁判例が公開されました。
以下、その概要について記載します。
33歳Vtuber(みけねこ)開示請求失敗裁判の概要
2022年8月頃、5chの「C・B・D【庇わなければよかった】」というスレッドにて「33歳で『ナイフ舐める』『ぶっ殺してやりたい』とか言うのやめた方がいいよ」、「普通にキモイよ」、「自分の年齢考えて！」という書き込みが行われました。
これらの書き込みに対してプライバシーの侵害、名誉棄損であるとして33歳Vtuber(みけねこ)が訴えを起こしました。
33歳という年齢の言及はプライバシーの侵害に当たるのか？
みけねこさんは33歳であるという年齢を公開されたことに対してプライバシーの侵害を訴えましたが、認められませんでした。
裁判所側は検索すれば33歳であるということ容易に分かるためプライバシーの侵害にはならないとの見解を示しました。
また、「トーク力や声、企画、人柄等により多くのファンを既に獲得している」ため、年齢を開示されても配信活動に支障はないと判断したようです。
書き込み内容は名誉棄損なのか？
みけねこさんは次に「普通にキモイ」、「自分の年齢考えて！」と発言されたことに対して、名誉感情棄損を訴えましたが、この訴えも認められませんでした。
裁判所はみけねこさんの「ナイフ舐める」や「ぶっ殺してやりたい」という発言自体が不穏当であるため、その発言を戒める「普通にキモ いよ」や「自分の年齢考えて！」という書き込みは侮辱行為には当たらないとしました。
所感
今回のみけねこさんの開示請求の失敗で感じたこととしては日本の裁判所ってまともだなということです。
昨今は自身に対するマイナスの意見があれば何でもかんでも開示請求、開示請求と騒ぎ立てる人が居ることでネット上での発言がしづらい世の中になっていると思います。
マイナスな意見を言われる側にも多少なりとも原因があるという良い例ができました。
インターネットはもっと自由であるべき。
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