普段、ブログやまとめサイトで好きなようにコメントしていると思いますが、思っている以上にコメント欄は各種関係者に監視されています。
ブログやまとめサイトの運営者は不適切なコメントがあった場合IPアドレスを提供することが求められます。
例えばVtuberやYoutuberを批判するコメント等があるとそのコメントのIPアドレスがVtuber事務所やYoutuber事務所に共有されます。
そしてIPアドレスが分かるとインターネットプロバイダーに開示請求を行うことができ、投稿者の個人情報を手に入れることが出来ます。
VPNとはどのような仕組みなのか
VPNはIPアドレスを不特定多数で共有する仕組みであり、VPNを利用することで、個人のIPアドレスを特定することは不可能となります。
例えば開示請求した相手がVPNを利用していた場合はその不特定多数が利用しているIPアドレスまでしかたどることが出来ず、個人のIPアドレスは分かりません。
しかし、通常のVPNサービスを使っている場合はVPNの会社に開示請求をすればIPアドレスを提供してくれます。
開示請求をする側からするとひと手間増えますが、開示請求は可能です。
完全に個人情報を匿名化する場合にはノーログVPNを利用する必要があります。
ノーログVPNの利用者に対する開示請求は不可能
VPNは個人がVPNにアクセスしたログを保管しているものとアクセスログを保管していないものがあり、特にアクセスログを保管しないVPNをノーログVPNと言います。
こうしたノーログVPNを利用している人を特定するのは日本国内の体制では不可能と言っていいでしょう。
日本の警察が対応したとしても特定不可能でしょうし、そもそも警察が動くには刑事の領域である必要があります。
インターネット上で開示請求が行われる大半のケースでは誹謗中傷等が原因なので、民事の領域となります。
民事の領域となると一般の弁護士が対応することになりますが、警察ですら特定出来ない個人を一般の弁護士が特定することは出来ません。
ノーログVPNは本当にノーログなのか
ノーログVPNと公言している場合であっても実際にはログを保管しているVPNも存在します。
では、真のノーログVPNとはどのようなものなのか?それは第三者機関、特に4大監査法人により、ノーログポリシーを保証されているVPNになります。
ノーログVPNの代表的なサービスとしてNordVPNがありますが、こちらのサービスは第三者機関によるノーログポリシーが保証されており、その結果についても公表しております。
なので、NordVPNについては正真正銘のノーログVPNと言っていいでしょう。
ノーログVPNは何のためにあるのか
ノーログVPN利用者に対する開示請求は不可能と言っていいでしょう。
ブログやまとめサイトに対する開示請求が日々行われていますが、スラップ訴訟による示談金の搾取等も増えています。
ノーログVPNは誹謗中傷を自由に行うためのツールとしての利用は推奨されませんが、スラップ訴訟を懸念し、正当な意見すら言えないのは健全とは言えません。
ブログやまとめサイトで自分が発信するべきことを発信したいという方はノーログVPNを利用した方が良いでしょう。
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