【Vtuber】ホロライブ桐生ココと思われる人物が5chの開示請求に失敗した件について

2021年9月8日、桐生ココと思われる人物が5chの書き込みに対して開示請求し、敗訴していたことが分かり、話題になりました。

以下、その概要について記載します。

概要

2020年の夏頃、5chに下記のような書き込みがあり、これに対して原告(桐生ココと思わしき人物)が名誉棄損等の理由により、開示請求を行いました。

  • 原告を、「かまってちゃん」であるといい、「E>>>>メンヘラおばさん」であるとして、原告がEよりも劣っているという感想を述べ、「かまってちゃん」、「メンヘラおばさん」などとして揶揄する投稿
  • VTuberである原告について、原告同様に本件事務所に所属するVTuberである「F」や「E」と比較して、「ゴミ」であるとか、「ただのうるさいババアじゃん」などという書き込み

引用:https://itest.5ch.net/egg/test/read.cgi/streaming/1598272017/959

裁判所の判決

裁判所は上記のような書き込みに関して、「穏当さを欠く表現であって原告が不快な感情を抱くことは否定できないものの、これが社会通念上許容される限度を超える侮辱行為であって原告の人格的利益を侵害することが明らかであるとまでいうことはできない。」としていずれも違法名誉棄損には至らないとしました。

裁判所はこれらの投稿について、「結局、原告のゲームスタイルがうるさくて嫌いだということをいうものと解されるところであって、単なる好悪の情を示しているにすぎない」としています。

Vtuberとして、全世界に向けて配信活動をしている以上、他者と比較されたり、好きや嫌い、面白くない等と言われるのは許容されるべきことということなのでしょう。

補足しますが、原告側はVtuberの人格権侵害については、Youtuberや芸能人などと同列に考えるべきであり、Vtuberとしての活動に関し、誹謗中傷・名誉棄損などの人格権侵害が行われた場合、権利を侵害されるのは中の人であるという主張をしていました。

しかし、裁判所の判決はVtuberと中の人を同一視したとしても名誉棄損にはならないというものでした。

所感

今回の書き込みは言葉こそ荒々しいですが、ただの配信内容の批判でしか無いので名誉棄損までは行かないでしょう。

「メンヘラ」、「ババア」、「かまってちゃん」というのはどれも名誉棄損まで至るようような表現ではないですし、「ゴミ」というのも配信内容が「ゴミ」というだけで、本人の人格に言及しているわけではありません。

2020年8月は5期生がデビューした時期なので、デビュー直後で勢いのある「獅白ぼたん」や関わりが深い天音かなたを比較され、劣っているという風に言及されたのは堪えられなかったのかもしれません。

どんな配信をしても一定数の批判が出てしまうのが配信業というものなのでしょう。

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